ニンニクペングイン

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人物探求:ユン・ソクヨル検察総長

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韓国で2020年下半期は検察と大統領の間に起こっている事にてのニュースだらけでした。

 

大統領という最高権力者に対し頭を下げないユン総長の態度が特に注目されています。実はこの人のキーワードは仕事の流儀だといえるほどです。いい意味でも悪い意味でも検察そのものだなと感じられる時があります。

 

ユン総長の逸話などを最近のムン大統領とのことは除いてご紹介していきたいと思います。

 

 

 

大学生時代、大統領に死刑を求刑

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80年代のチョン元大統領

ユンは1960年生まれ、1980年に韓国の第一大学であるソウル大学に進学します。当時に韓国は全斗煥(チョン・ドゥファン)が市民弾圧事件の末に就任し、厳しい態勢を見せていた時期です。

 

ユン・ソクヨルはそんな大統領に対し校内で模擬裁判を開き、死刑を求刑してしまいました。全斗煥軍事政権が同年5月犯した市民弾圧事件の罪で求刑したというのでした。

 

たとえ模擬裁判だとしてもまさかの死刑求刑。軍事政権による拷問や行方不明があった時代だったので明らかに危ないことでした。学生の模擬裁判に正式的に罪を問うのは難しいが秘密警察のようなことを通じて唐突な奴を教育させる方法は十分ありました。ユン・ソクヨルはしばらくの間ソウルから離れ山奥に潜んでいた後で帰れました。

 

2020年、ユン総長は全元大統領の裁判の担当検事に「一生懸命にしてお願いします」とコメントしました。

 

 

10年間の受験生活

 

ユン・ソクヨルは検事を目指し司法試験を準備していきました。

 

ところが彼の勉強スタイルは受験にはあまり合わなかったそうです。ユン・ソクヨルのスタイルは法学の全般にかけて勉強していくのだったのでやはり受験勉強としては効率が高くないかもしれません。

 

ユン・ソクヨルは大学入学11年後、受験生活9年後の1991年第33回司法試験に合格しました。

 

長く浪人生活を過ごしている学生の共通点の一つが周りの受験生に上手な先生になりがちですね。

 

彼も同じく後輩に教えていたそうです。彼が合格して司法研修院(合格者の教育機関)に入った時自分が教えた後輩と会ったハプニングがありました。

 

当然ながら彼の昇進は彼の年に比べて遅いです。ここをもって2019年に検察総長への昇進は何段階も超えるものだったので大話題になりました。

 

 

パク・チェのゲート捜査チーム長

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ユン・ソクヨルは2013年パク・クネ政権の国家情報院の世論造作事件を担当し非常に積極的に捜査していました。

 

同年11月停職および出向処分され担当から手を引くしかなくなりました。

 

しかし政権が変わってパク・クネ政権の不正について特別捜査チームが構成されました。捜査チームはユン・ソクヨルが当時政権のことによく解っている人と認められて第4チーム長として捜査を指揮しました。

 

第4チームの仕事は政権と大手企業の間にある不正について調査でした。

 

結局さまざまな不正が見つかってサムスンの実質的な会長、イ・ゼヨン副会長が拘束されるようのなりました。

 

 

以上3つの逸話を見てみました。

 

ユン・ソクヨル本人が本当に正義の人かは分かりません。ただ彼がどんな処分があっても「不正を見つけ起訴する」という検事の仕事に真剣だとのは分かるんでしょう。